EXERCISE|自律協働のエクササイズ

抽象的な"社会"への構えを身につける

ヨコク研究所と株式会社リ・パブリックはこれまでに、アジアの実践者へのインタビューをまとめた書籍の制作や鹿児島でのリサーチなど、自律協働を実践している人々や活動を探索し続けてきました。実践者たちの話を聞くだけではなく、彼ら/彼女らの生活の一部に自らが身を置き、身体を通じてはじめて理解できることもありました。

「自律協働のエクササイズ」とは、そのようなリサーチを通じて得た体験や身体感覚を起点に、自律協働社会に向けて一人ひとりが、あるいは組織や社会が獲得し得るスキルやマインドセットとはどのようなものかについて、レジデントと協働するプロトタイピングを通じて実践的に探索していくプロジェクトです。

エクササイズという、決してスマートではない言葉を使っているのは、身体を通してやってみることで得られる実感があるからです。頭で考えてから行動するのではなく、とにかく形にして、やってみる。身体が先にわかる、誰もが始められるというニュアンスを、エクササイズという言葉に込めています。

レジデントとして迎えたのは、対話的な創造活動を続けるアーティストやデザイナーの方々。最終的に出来上がるアウトプットの良し悪しではなく、ともに作り上げていく過程における対話を重視しました。また、プロトタイピングの具体性と自律協働の抽象性を往復するために、人類学的アプローチも参考にしながら、各プロトタイピングを終えたあとには人類学者を交えたトークセッションもおこないました。

Vol.1:和田夏実さん|インタープリター
Vol.2:野口竜平さん|芸術探検家
Vol.3:木原共さん|メディアアーティスト
テーマ探索伴走:中村寛さん|人類学者

つづく第2回は、1人目のレジデントとして迎えた和田夏実さんと協働で制作したプロトタイピングをご紹介します。テーマは「未熟さ」です。
→ 自律協働のエクササイズ Vol.1|未熟さを味わう